「모두」「전부」「다」の使い分けについて

ワンポイントレッスン

韓国語・朝鮮語では「すべて」と訳される「모두」「전부」「다」ですが、それぞれ意味合いが少しずつ異なります。どのように使い分ければいいのか、例を挙げながら解説を行います。「모두」は「欠如のない全て」、「전부」は「あれもこれも全部」、「다」は「完全に」「100%」と行った意味合いになります。

Author について
東京外国語大学、津田塾大学、聖心女子大学などで韓国語・朝鮮語や韓国社会論を教えている。九州大学で博士号を取得。NHK出版の『ハングル練習帳』にコラムを書いたり、日本最大手の韓国語学校であるK-Villageの教科書を2冊執筆。JYJの記者会見をはじめ韓流アイドル関連や国際会議の通訳の仕事も。

모두「欠如のないすべて」

「모두」を韓国立国語院の韓国語ー日本語辞典で引くと次のように出てきます。

모두(名詞) 
1.みな・みんな【皆】남거나 빠진 것이 없는 전체. 残ったり、抜けたりすることのない全体。

모두(副詞) 
1.みんな。みな【皆】。すべて 빠짐없이 다. 欠如なしに全部。 2. ぜんぶで【全部で】。すべて 다 합쳐서. 全部合わせて。

つまりある集団や対象を一つのカテゴリーに当てはめ、「欠如のないすべて」を表すときに모두を使います。

가족이 모두 몇 명이에요? 家族はみんなで何人ですか。
우리 모두 함께 노래를 부릅시다. 私たちみんなで一緒に歌を歌いましょう。
모두 열 개가 있다.  全部で10個ある。

전부「あれもこれも全て」

次に「전부」を韓国立国語院の韓国語ー日本語辞典で引くと次のように出てきます。

전부 (名詞)
ぜんぶ【全部】。すべて【全て・凡て・総て】。みな【皆】각 부분을 모두 합친 전체. 各部分を合わせた全体。

전부 (副詞)
ぜんぶ【全部】。すべて【全て・凡て・総て】。みな【皆】 빠짐없이 다. 残らず。

전부は分かりやすくいうと「構成しているものの全て」「あれもこれも全部」といったニュアンスになります。

최애는 내 삶의 전부예요. 推しは私の人生の全てです。
돈을 전부 써버렸다. お金を全部使ってしまいました。

모두전부の使い分け
전부 만원입니다. (それぞれ)全部一万ウォンです。
모두 만원입니다. 全部(合わせて)一万ウォンです。

다「完全に」「100%」

次に「다」を韓国立国語院の韓国語ー日本語辞典で引くと次のように出てきます。

다(名詞)
1. すべて【全て】。ぜんぶ【全部】。みんな。みな【皆】남거나 빠진 것이 없는 모든 것.残すものなく、漏れなく全て。2. すべて【全て】。ぜんぶ【全部】그 이상을 생각할 수 없을 정도로 최고인 것.それ以上、考えられないほど最高であること。

다(副詞)
1. ぜんぶ【全部】。すべて【全て】。みな【皆】。のこらず【残らず】。もれなく남거나 빠진 것이 없이 모두.残ったり、漏れたものがなく、全て。2. ほとんど【殆ど】행동이나 상태의 정도가 한정된 정도에 거의 가깝게.行動や状態の具合がぎりぎりになっている程度に。

다も「すべて」という意味がありますが、「完全に」「100%」といったニュアンスがあります。

너무 많아서 는 못 먹었어요. 多すぎて全部は食べれなかった。
이제 왔다. もう全員来た/もう(目的地に)着いた。
출발시간이 됐다. 出発時間になった。

모두と전부に다をつけると強調する意味合いになります。

우리 가족은 모두 다 동물을 좋아해요. 私の家族はみんな動物が好きです。
맛있어서 전부 다 먹었어요.  美味しくて全部食べました。

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