「앞」と「전」「뒤」と「후」の使い分け

ワンポイントレッスン

前後を表す「」と「」、「」と「」の使い分けについて解説をします。「앞」と「뒤」は固有語であり「전」と「후」は漢字語ですが、「앞」と「뒤」は空間的な前後関係に対し、「전」と「후」は時間的な前後関係に対してよく使います。ただし「」と「」には時間的な概念もあります。たまに「앞は方向、전は時間」のような説明をみますが、必ずしも正確ではないので気をつけてください。

Author について
東京外国語大学、津田塾大学、聖心女子大学などで韓国語・朝鮮語や韓国社会論を教えている。九州大学で博士号を取得。NHK出版の『ハングル練習帳』にコラムを書いたり、日本最大手の韓国語学校であるK-Villageの教科書を2冊執筆。JYJの記者会見をはじめ韓流アイドル関連や国際会議の通訳の仕事も。

「앞」と「전」

」と「」は共に「前」を表しますが、「」は空間的な前後関係に対しよく使い、「」は時間的に前後関係によく使います。ただし「」にも時を表す用法があり、文脈に応じて過去を表す場合と未来を表す場合があります。

앞 「명사」 名詞 [압]  1. まえ【前】。ぜんめん【前面】향하고 있는 쪽이나 곳.向かっている方向・所。2. まえ【前】。せんとう【先頭】。ぜんれつ【前列】차례나 늘어선 줄에서 앞서는 곳.順番や並んでいる列で前の方。3. まえ【前】。いぜん【以前】。せんぱん【先般】이미 지나간 시간.すでに過ぎ去った時間。4. さき【先】。こんご【今後】。みらい【未来】。しょうらい【将来】다가올 시간.近づいてくる時間。5. まえ【前】몸이나 물체의 앞부분.体や物体の前の部分。6. わけまえ【分け前】순서에 따라 돌아오거나 맡은 몫.順々に回ってきたりして受け持つ分担・分け前。7. まえ【前】어떤 환경이나 조건에 처한 상태.ある環境や条件に置かれた状態。8. あて【宛て】。みもと【御許】‘에게’의 뜻을 나타내는 말.送り先・差出先を示す語。(出典 韓国立国語院 韓国語ー日本語辞典)

전  (前) 「명사」 名詞 [전]  1. まえ【前】。いぜん【以前】。さきごろ【先ごろ】。せんだって【先だって】과거의 어느 때.過去の、ある時。2. まえ【前】일정한 때보다 앞.一定の時より、前の時。(出典 韓国立国語院 韓国語ー日本語辞典)

下の例文を見るとよりわかりやすいと思います。

教室の前で会いましょう。(空間的な前後)
교실 에서 만나요.(◯)
교실 에서 만나요.(×)

寝る前に電話をします。(時間的な前後)
자기 에 전화를 해요.(◯)
자기 에 전화를 해요.(×)

が「過去」を表す場合と「未来」を表す場合
우리보다 에 출발했는데 아직 도착하지 않았다. 私たちより先に出発したのに到着していない。
으로 잘 부탁드려요. これからよろしくお願いいたします。

「뒤」と「후」

「뒤」と「후」は共に「後」を表しますが、「뒤」は空間的・時間的な前後関係に対し使え、後者は時間的に前後関係に使います。

뒤 「명사」 名詞 [뒤ː]  1. うしろ【後ろ】。こうほう【後方】향하고 있는 방향의 반대쪽.向かっている方向の反対側。2. あと【後】。ごじつ【後日】시간이나 순서상으로 다음이나 나중.時間や順序の上で次か後。3. はいご【背後】。うら【裏】。りめん【裏面】겉으로 보이거나 드러나지 않는 부분.外部に見えたり現れたりしない部分。4. あとのこと【後の事】일의 마지막이 되는 부분.外部に見えたり現れたりしない部分。5. あと【後】앞선 것의 다음.先立ってあった事の次。6. うしろだて【後ろ盾】。ささえ【支え】어떤 일을 할 수 있게 도와주는 힘.ある事ができるように助ける力。7. あと【跡】어떤 일의 흔적이나 결과.ある事柄の痕跡や結果。8. しこり。わだかまり풀리지 않고 남아 있는 좋지 않은 감정.消えずに残っている、よくない感情。(出典 韓国立国語院 韓国語ー日本語辞典)

후 2 (後) 「명사」 名詞 [후ː]  1. あと【後】얼마만큼 시간이 지나간 다음.ある程度の時間が過ぎた後。2. あと【後】일이 지나간 얼마 뒤.あることが終わってから少し後。(出典 韓国立国語院 韓国語ー日本語辞典)

こちらも例文を見てみましょう。

학교 에 있는 편의점에 가요. 学校の後ろにあるコンビニに行きましょう。(空間)
며칠 에 다시 오기로 해요. 数日にまた来ることにしましょう。(時間)
오 분 에 시작해요. 5分に始めましょう。(時間)
에 무슨 일이 있을지 모른다. で何が起きるかわからない。(時間)

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