「-씨」と「〜さん」の使い方の違いについて

ワンポイントレッスン

韓国語・朝鮮語の「-씨」は日本語の「〜さん」と訳されますが、使い方が少し異なります。日本語と同じように使うと失礼になることもあるので気をつけましょう。ここでは目上の人につける敬称についても解説をします。ビジネス上の目上の人に対しては、役職名+님で呼ぶのが一般的です。

Author について
東京外国語大学、津田塾大学、聖心女子大学などで韓国語・朝鮮語や韓国社会論を教えている。九州大学で博士号を取得。NHK出版の『ハングル練習帳』にコラムを書いたり、日本最大手の韓国語学校であるK-Villageの教科書を2冊執筆。JYJの記者会見をはじめ韓流アイドル関連や国際会議の通訳の仕事も。

フルネームまたは苗字につける

日本語の「〜さん」は苗字にも名前にもフルネームにもつけることができます。例えば「山田さん」でも「太郎さん」でも「山田太郎さん」でも特に問題はありません。しかし韓国語・朝鮮語の「-씨」はフルネームまたは下の名前にのみつけます。苗字のみに「-씨」をつけると大変失礼になるので気をつけてください。

우영우 씨 ウヨンウさん
영우 씨 ヨンウさん
우 씨 「ウさん」は失礼にあたるので使えない

目上の人には使わない

日本語の「〜さん」は目上の人に対しても使うことができますが、「-씨」はどちらかと言うと距離のある人に対して使う言葉で、ビジネス上の同僚などの対等な立場の人、または部下などに対して使います。「-씨」を目上の人に対して使うと失礼になるので気をつけましょう。

それでは目上の人にどのような敬称をつければいいのでしょうか。ビジネス上であれば役職に님をつけて呼ぶのが一般的です。例えば韓国ドラマなどで회장님(会長)や팀장님(チーム長)といった役職はよく出てきますよね。선배님(先輩)などもよく使いますし、年配の方であれば선생님(先生)と呼べば気を悪くする方はほとんどいらっしゃらないように思います。

회장님 会長  사장님 社長  이사님 理事
전무님 専務  부장님 部長  차장님 次長
과장님 課長  팀장님 チーム長  대리님 代理
계장님 係長  선배님 先輩  선생님 先生

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